皆さん、こんにちは。
管理栄養士の穂nami です。
2020年に新型コロナウイルス感染症が蔓延してから、『健康でいること』が1つのエチケットになったような気がします。
新型コロナウイルス感染症だけでなく、どんな細菌やウイルスでも言えることですが、もし自分が罹ったとしたら己の免疫力(自然治癒力)で対抗するしかありません。
ということは、今すぐにでも身体の自然治癒力を高める方法を実生活に取り入れていくことが大切になってきます。
今回は、ある魔法の語呂合わせを覚えることで、誰でも 自然治癒力がアップする食材が分かる方法をご紹介いたします!
その語呂合わせは
「旬のまごはやさしいわ」です♪
この「旬のまごはやさしいわ」は私 Honaのオリジナルであり、もともと存在する「まごわやさしい」を現代生活に合うよう改良した語呂合わせです。
まず始めに、もともと存在する「まごわやさしい」について説明していきたいと思います。
まごわやさしい
「まごわやさしい」は、バランスの良い食事を覚えやすくするため、和食の基本的な7つの食材「まめ(豆類)」「ごま(種実類)」「わかめ(海藻類)」「やさい(野菜類)」「さかな(魚介類)」「しいたけ(キノコ類)」「いも(芋類)」のそれぞれの頭文字を繋げた語呂合わせ言葉です。
この語呂合わせの食材を普段から料理に使えば、
腸内環境が整う➡︎免疫力アップ✨
⬇︎ ➡︎病原菌に強い身体をGET👍
⬇︎
お腹スッキリ!!
アンチエイジング&美肌
痩せやすい体質
このような嬉しいことが、あなたの身にたくさん起こるのです!!
ですが、取り入れる前に注意していただきたいことがあります。
現代で実践する場合、残念ながらこのままでは不完全であり、あることを知らないと逆に体調を悪くする場合があります。
不完全な現代の「まごわやさしい」
なぜ不完全なのでしょうか?
「まごわやさしい」のひとつ「野菜」を例に挙げて説明いたしましょう。
野菜の旬を知らずに食べ続けたS子さん
私の友人、S子さんは健康を意識して毎日サラダを食べていました。
サラダの具材は、レタス、胡瓜、トマト、ツナ缶、もみ海苔、白ゴマ。そこにオリーブオイルと醤油、お酢、みりんを混ぜた手作りドレッシングをかけて食べています。
野菜を毎日食べ続ける努力をしており、健康にも気を遣っているそうですが、毎年、秋から冬の移り変わり目に鼻風邪を引くそうです。
ここで皆さんも考えてみてください。
気温が下がる季節に夏野菜を食べ続けるとどうなるでしょうか?
身体は冷えて体温が下がり、免疫力が落ちます。(体温が1℃下がると免疫力は30%落ちます。)
最近のスーパーでは、いつでも様々な野菜が置いてあります。
レタス、トマト、胡瓜、ナス、かぼちゃ、ピーマンなど、いつでも見かけますよね。
これらの野菜はすべて夏野菜です。
S子さんが、健康に良いと思って野菜を買うとき、冬に夏野菜を買ってしまうのはしょうがないことなのです。
最近は、国や企業、栄養士が野菜を積極的に食べるよう推奨しています。CMや広告でもよく見かけますよね。私も野菜を食べることはお勧めしていますが、その際、食材の旬を意識するよう呼びかけています。なぜなら、このことを意識しないで真反対の季節に収穫できる野菜を食べ過ぎてしまうとS子さんのように体調を崩してしまうからです。
せっかく健康を維持するため努力をしているのに、具合が悪くなってしまったら勿体無いですよね。。。(T_T)
これは野菜だけでなく、すべての食材に当てはまります。
つまり、現代で「まごわやさしい」を実践しようとするときは、食材の旬を考慮する必要があるのです。
そこで今回、この不完全を補い、さらに免疫力が高まるよう発酵食品も取り入れた語呂合わせ「旬のまごはやさしいわ」を考案しました!
ページの最後に、季節ごとの「まごはやさしいわ」をまとめたページを添付しましたので、是非、参考にしてみてください♪
旬の食材×まごはやさしいわ
①季節(旬)の食材
最近のスーパーに並べられている食材を思い出してみてください。
胡瓜やトマト、キャベツ、鮭、卵など、本来の収穫時期と関係なく、一年中さまざまな食材を手に入れることができます。
私たちの生活は、とても便利になりました。しかし、便利になったと同時に失ったものも多くあります。
そのひとつが食材の旬です。
旬の食材を食べるメリット
旬の食材は、身体的にも経済的にも嬉しいメリットがあります。
- 美味しい
- 安い
- 栄養価が高い
- 季節特有の体調不調になりにくい
などです♪
季節特有の体調不良になりにくい
ここで少し専門的なお話しになります。
あなたは「東洋医学」を知っている、または聞いたことがあるでしょうか?
普段、病院で受ける診察や治療、手術は『西洋医学』です。
先ほど、旬の食材を食べるメリットで挙げた
「栄養価が高い」
この根拠も『西洋医学』の考え方です。
一方の東洋医学は、西洋医学にはない目に見えないエネルギーの概念が含まれており、旬の食材についても西洋医学とは少し異なった考え方をしています。
東洋医学は、この世のものはすべて陰陽のバランスで成り立っていると考えられており、これは健康の概念にも当てはまります。
陰陽のバランスが良い=良好な状態(健康)
よく、季節の変わり目に体調を崩しやすい方がいますが、そういった方々は、季節ごとの陰陽の変化に体がついて行けず、陰or陽どちらかが不足してバランスが傾いてしまう(自律神経が乱れてしまう)ために引き起こされていると考えられます。
旬の食材は、この傾いた(不足した)陰陽を補うはたらきがあるため、旬の食材を日頃から食べ続けることにより、バランスが整って体調が崩れにくくなるのです。
日本の季節に合った身体になる
また、東洋医学には「医食同源(薬食同源)」という言葉があります。
冬に生姜を食べたら身体がポカポカしてきた!
暑い夏にスイカを食べたら身体が冷えてきた!
このような経験が一度はあると思います。
このように、食材も薬と同じように私たちの身体に特定のはたらきかけをするので、日頃から「まごわやさしい」のようなバランスの良い食事を食べて、病気の予防や治療をしましょうと考えられているのです。
つまり、
旬の食材は、栄養価が高い&美味しい&安いだけでなく、日々、意識して食べていれば不調を予防するクスリになるということです。
②発酵食品
日本では、はるか昔、大和朝廷の時代から発酵食品が食べられてきました。
味噌、醤油、糠漬け、納豆、鰹節などは日本の伝統的な食材ですよね。
これらには今話題となっている乳酸菌が多く含まれており、食品に含まれる乳酸菌そのものを食べることで腸の環境を整えることができます。
発酵食品を食べ続けることで腸内環境が良くなり、その結果さまざまなメリットを得ることができます。
発酵食品を食べるメリット
- 免疫力がアップ
- 便通がスムーズになる
- アンチエイジング&美肌
- 痩せやすい体質
免疫力がアップ
「まごわやさしい」は、バランスの良い食事が取れる組み合わせであるだけでなく、腸が喜ぶ食材の組み合わせでもあります。
腸には免疫細胞が全身の7割近くいる臓器であり、腸が喜ぶことで免疫力がアップします。
詳しくはこちら➡︎『季節の変わり目の不調は腸内環境を整えて改善!』
今回、さらに腸が喜ぶよう「まごわやさしい」に新たに食材を追加しました。それが「まごはやさしいわ」の「は:発酵食品」です。
発酵食品の種類
発酵食品には、動物性発酵食品と植物性発酵食品の2種類があります。
動物性発酵食品
- チーズ
- ヨーグルト
- 鰹節 etc
植物性発酵食品
- 味噌
- 醤油
- 納豆
- 漬物
- キムチ etc
どちらも乳酸菌が多く含まれていますが、どちらの乳酸菌が腸に届きやすいのでしょうか?
正解は「植物性発酵食品」です。つまり、植物性発酵食品のほうが強い整腸作用を持つということです!
生きて腸まで届くのは植物性発酵食品
そのワケは、製造工程の違いにあります。
動物性発酵食品のヨーグルトは牛乳から作られますが、一定の温度(37℃前後)を維持できる環境でないと乳酸菌は増えないため、ヨーグルトを作ることができません。
一方、植物性発酵食品に生育している乳酸菌は、厳しい環境(高濃度の塩や低温の環境)でも増殖を繰り返して増えてきた乳酸菌です。
つまり、乳酸菌の生育力が違うのです。
発酵食品を見てみると、半分が和食で使われる食品ですね。
昔から日本人が食べてきた食事はまさに腸内環境を整えるのに理に適った料理だということがよく分かります。
旬のまごはやさしいわ【四季別】
ここで、四季別ごとに「まごはやさしいわ」をまとめてみました。
旬の食材を調べ、「まごはやさしいわ」の分類に分けるのは、結構大変な作業でした( ̄▽ ̄;)笑
ぜひ、皆さんは楽をして早目に情報を得てください!
春のまごはやさしいわ
夏のまごはやさしいわ
秋のまごはやさしいわ
冬のまごはやさしいわ
まとめ
「食を大切にする」ことは「自分を大切にする」ことにつながります。
新型コロナウイルス感染症に負けないためにも、日頃から
- 旬の食材
- ま(豆類)ご(種実類)は(発酵食品)や(野菜)さ(魚介類)し(きのこ類)い(いも類)
これらを意識して食事に取り入れるようにしましょう!