@2019年6月22日
漢方製薬メーカーでの2回目の栄養セミナーを、東京都お台場の会場にて開催させていただきました。
今年の6月22日は日照時間が一年間の中でいちばん長い夏至の日でした。陽の氣が最も強まるこの日に陰陽を重視する薬膳の講演会をするのは、なんとも不思議なご縁です。
今回も前回と同様、薬膳のおおもとである“東洋医学”の歴史から始まり、最終的に参加者の皆様とスーパーで買える食材を使って薬膳料理を組み立てるところまでお話しいたしました。
参加者の皆様は意外と身近なところに薬膳があることを知り、大変驚かれていらっしゃいました。
「薬膳」は“薬”という漢字が使われているため、
薬=漢方薬
と思われやすく、漢方薬を買わなければ作れない、薬の味がしそう、美味しくなさそう、敷居が高いなどのイメージを持たれる方が多くいらっしゃいます。
では、実際に漢方薬が使われているのかというと、使われている場合もありますがその数は少ないです。漢方薬でないならなぜ「薬」という字が付いているのでしょうか?
薬膳の「薬」は『薬食同源』から来ています。
今は医食同源と言いますが、もともとは「薬食同源」という言葉が中国から伝わり、日本で医食同源となって逆輸入されました。
意味は“食材も薬も源は一緒で、どちらも体に様々な働きかけをする。”であり、日頃の食事に気を付けていれば病気を予防できるという考え方です。
薬膳とは、季節、天候、旬の食材、味、色、体質などを考えて作った料理のことをいい、この考えのもとで作られた料理はすべて薬膳と言えるのです。
つまり、スーパーで買える食材でも薬膳は作れるということです。
オススメは旬の食材!!
旬の食材は、季節ごとに私たちの体に必要な栄養素を多く含んでいます。よく考えれば、体の不調を感じやすい時期は季節の移り変わり目ではありませんか?旬の食材を食べることで私たちの体はその季節に適した状態に調節しやすくなります。
是非、今日から“旬の食材”を食卓に取り入れてみてください!